ものの種にぎれば命ひしめける 日野 草城
1901年東京に生まれ、1956年に亡くなりました。
若いころから「ホトトギス」に投句しています。
昭和初期の新興俳句運動の中心を担ったひとりです。
季語の無い、いわゆる無季俳句も多いのですが、
晩年は季語の入った俳句を詠みました。
今年は小さな畑やプランターに、色々な種をまいて育てる人が増えそうな気がします。
一粒一粒が命そのものの種は、季節の塊りのような気がします。
終わりの見えないコロナの日々、
せめて小さな希望でも育てたいものです。
奈須野 諒子