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俳句あれこれ 第十七句

ものの種にぎれば命ひしめける        日野 草城

 

 

 

1901年東京に生まれ、1956年に亡くなりました。

若いころから「ホトトギス」に投句しています。

 

昭和初期の新興俳句運動の中心を担ったひとりです。

 

季語の無い、いわゆる無季俳句も多いのですが、

晩年は季語の入った俳句を詠みました。

 

今年は小さな畑やプランターに、色々な種をまいて育てる人が増えそうな気がします。

一粒一粒が命そのものの種は、季節の塊りのような気がします。

 

終わりの見えないコロナの日々、

せめて小さな希望でも育てたいものです。

 

奈須野 諒子


2021年3月7日 16:24


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