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俳句あれこれ 第二十六句

勇気こそ 地の塩なれや 梅真白      中村 草田男

 

 

1901年7月父親の赴任先の中国で生まれ、1983年8月に東京で亡くなりました。

ホトトギスの同人で石田波郷、加藤楸邨とともに人間探求派と呼ばれました。

 

季語で梅と言えば白梅のことで、紅梅という季語が別にあります。

にもかかわらず梅真白と詠んだところに

草田男の想いが込められているのではないでしょうか。

 

他に、「冬の水 一枝の影も 欺かず」 という句もあって、

冬の澄んだ水面は小さな枝さえ正確に映していると詠んでいます。

 

自分を正しくして、勇気を持って清らかに生きてゆこうという

草田男のメッセージのように感じます。

 

奈須野 諒子

 


2022年2月11日 16:41


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