『雛壇に美しかりき夕陽かな』
星野 立子 (ほしの たつこ)
由緒あるお雛様が鎮座する雛壇に降り注ぐ柔らかな光が見えます。
1903年にうまれた
高浜虚子の娘さんです。
他に
雛飾りつゝふと命惜しきかな
の、句もあります。
1984年の今日
3月3日なくなりました。
いくつになっても
お雛様を出すときのウキウキする気持ちは変わりませんが
ふと命惜しきかな
の気持ちがわかる歳をはるかにすぎてしまいました。
今はお友達手作りの布のお雛様と
焼き物のお雛様を一年中飾って
ひな納はしていない、娘がいない気楽な私です。
奈須野 諒子