『足袋つぐやノラともならず教師妻』
杉田 久女
今では足袋をはくことも、
ましてや足袋を繕うことなど皆無に近いとおもいますが、
久女さんの時代は公務員の家庭でも当たり前の事だったようです。
俳句にめざめた久女さんは、
夫の無理解や世間の目に傷つきながら
それでも、
妻としての役割を捨てることができなかったのでしょう。
その苛立ちと切なさ、
どれほど彼女を追い詰めていたでしょうか。
でも
令和の今でも、、、
女性であることで被る不利益は何もないといえるでしょうか?
奈須野 諒子