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俳句あれこれ 第二十四句

「肩に来て 人懐かしや 赤蜻蛉」     夏目 漱石

 

作者は「吾輩は猫である」や「坊ちゃん」等、小説家として有名ですが、

俳人としてもたくさんの句を作っています。

 

1867年に東京で生まれ、1916年に亡くなりました。

 

私は、赤蜻蛉も人が懐かしいのだというとらえ方に、

漱石という方のやさしさを感じます。

 

他にも漱石は、 生きて仰ぐ 空の高さよ 赤蜻蛉 という句を残しています。

赤蜻蛉にこころを寄せている漱石の、優しさや淋しさ、

そしてなお生きてゆくという覚悟、そのような事を感じてしまいます。

 

奈須野 諒子


2021年10月5日 17:42


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